覚えたら書く

IT関係のデベロッパとして日々覚えたことを書き残したいです。twitter: @yyoshikaw

Chromeを用いてWindowsのPC間でテキストを送受信する

在宅勤務が世の中増えてきてました。

どのような方式で在宅勤務(主にPCを用いた業務)をやるかは様々だと思いますが、
会社によっては、自宅では個人PC(デバイス)を用いて、そのPCから社内のPC環境にアクセスする方式を取ることもあると思います。
(その方式すらも様々だと思いますが)

方式によっては、自宅のPCのデバイス環境 と 業務用の作業を行う環境が接続はされているんだけれども、
例えばテキストのコピー&ペーストすらもシームレスにその環境間では行えないケースもあるかもしれません。

このようなケースで、Chrome(Windows版)で、それを少しだけ改善可能な場合があります。


前提条件

以下が前提条件となります。

  • Google Chrome を 自宅環境、業務環境(やりとりしたい環境)をインストールしている
  • Google Chrome を起動している
  • Google Chrome に 同じアカウントでログインしている
  • 今回のエントリでは、Windows版 Chrome でしか試していません

  • 以下でいくつか通知について記載していますが、通知が表示されるかどうかはWindowsの設定にも依存すると考えられます。


URLを送信する

そもそも、テキストを送る以前に URL をデバイス間で送受信するのには、
上記の前提条件が整っていれば基本的に問題ありません。

まずは、送信元で送りたいURLにChromeでアクセスします。その後URL入力欄右側のデバイスのマーク(「このページを送信」)をクリックして、 送信先のデバイスを選択します。
(今回の例では、 低レイヤを知りたい人のためのCコンパイラ作成入門 のサイトにアクセスさせていただきました。)

f:id:nini_y:20210402213517p:plain


すると、受信側で以下のような通知が来ます。 f:id:nini_y:20210402213509p:plain

この通知をクリックすると、送られてきたURLのサイトが自動的にChromeのタブに開かれます。


テキストを送信する

先ほどのやり方でURLは送信できましたので、次は任意の文字列を送りたいです。

Chrome の URL入力欄に chrome://flags と入力します。
表示された設定画面の検索テキストボックスに clipboard と入力して、絞り込みを行います。

ここで表示された中で以下2つを Enabled にしてください。(もしかしたら、前者の設定は Enabled でなくてもいいかもしれないです。が、一応有効化してください)

  • Enables the remote copy feature to receive messages
  • Enable shared clipboard feature signals to be handled


f:id:nini_y:20210402214223p:plain


有効化すると Chromeの再起動(Relaunch)を促されるので再起動します。


次に、送信側のPCで送りたい文字列をChrome上で書いて選択します。
例えば、Chromeの検索ボックスに文字列を入力して全選択します。(正確には自分が入力した文字列でなく、Webサイト上の文字列を選択しても良いです。)
そのあと右クリックして、「デバイスにコピー」→ "送信したいPC(デバイス)" を 選択してクリックします。

f:id:nini_y:20210402214841p:plain


すると受信側PCで以下のような通知が来ます。

f:id:nini_y:20210402215006p:plain


通知メッセージの通り、文字列が自動的にクリップボードにコピーされた状態になっています。


試しに、メモ帳上で Ctrl + v で貼り付け操作をやってみると、送られてきたメッセージが表示されました。

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まとめ

Chrome を用いて異なるデバイス間でもテキストの送受信ができるようになりました。
完全にシームレスとは言い切れないかもしれませんが、状況によってはこの方法でも作業を改善できる場合もあるかもしれません。

誰かの役に立つといいなーと思ってます。