「仕事ごっこ ~その“あたりまえ”、いまどき必要ですか?」 を読んでみました。

- 作者: 沢渡あまね
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2019/07/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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内容紹介は以下のようになっています
「郵送」「印刷して配布」 「とりあえず打ち合わせ」 「手書き」「メールを送ったら電話で確認」「押印」 「メール添付で圧縮してパスワードつけて、パスワードは別送」 「ひたすらテレアポ」「とにかく相見積り、コンペ」 「年末年始の挨拶や表敬訪問」「スーツ&ネクタイ」「ダイバーシティごっこ」 ちょっと待って、それってホントに必要ですか? 仕事のスピードを遅くし、時間をムダにし、成長機会を奪い、社外の人とのコラボレーションを邪魔し、 優秀な人を遠ざける慣習やルール――それが、“仕事ごっこ"。 これまでの常識を、シニカルなものがたり+ツッコミで、笑い飛ばしながらアップデート!
この本では冒頭で、仕事ごっこ を以下のように定義しています。
- 生まれた当初は合理性があったものの、時代や環境や価値観の変化、および技術の進化にともない、生産性やモチベーションの足をひっぱる厄介者と化した仕事や慣習。
- コラボレーション、ひいてその組織とそこで働く人の剣山な成長を邪魔する形骸化した仕事や慣習。あるいは、仕事のための仕事。
冒頭では、さらに以下のようにも書かれています。
仕事は生きものです。生まれた当初は意味があった。しかし、時代の変化、法制度の変化、テクノロジーの変化、働く人たちやお客さんの価値観の変化・・・さまざまな変化の中で、やがて陳腐化し、時代遅れになります。
そうして、いつの間にか私たちの足をひっぱる厄介者になってしまっているのです。
仕事は生きもの。だからこそ、いったん立ち止まり、正しくアップデート(最新化)していかなければなりません。
この後、各章で、特に大企業でありがちな 仕事ごっこ の事例が紹介されています。
よく分かるなーと思える事例もあれば、まだそんなことしてるの?とさえ思う事例もあります。
どれもこれも、当初は何らかの意味があったのでしょうが、今となっては仕事の生産性を落とすだけのものと化しているものがほとんどです。
薄い本で内容も平易なので、すぐ読み終わることができます。
ただし、難しいなーと思ったのが、
この本をもっとも読んでほしい上級の役職の人ほど、この本を手に取ることはないだろうということです。
若手の方が読んで、内容に納得し自分より下の世代には 仕事ごっこ が残らないように努力するしかないのかな・・・
と、なかなか難しさも感じました。