「イラスト図解式 この一冊で全部わかるセキュリティの基本」 を読んでみました。

- 作者: みやもとくにお,大久保隆夫
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2017/08/30
- メディア: 単行本
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内容紹介では以下のように書かれています。
最新のセキュリティの基本をこの1冊で! 大好評の「イラスト図解式」シリーズ 第5弾! 今回のテーマは「情報セキュリティ」です。 ネットワークが高度に発達した現在では、サービスの提供者はもとより、利用者側も「セキュリティの基礎知識」は必修です。 基本的なことを知っておくだけでも、情報漏えいや不正アクセスといったリスクを大幅に軽減できます。 本書ではセキュリティの基礎知識を「防御」「観測」「攻撃」の3つに大別して説明していきます。 なぜセキュリティが必要なのか。どのようにしてセキュリティは確保されているのか。その仕組みを重要用語とともに図解で解説します。 また、セキュリティ関連の法律についても触れています。 セキュリティ技術の多くは関連法律と密接に関係しているため、基本的な全体像を把握しておくことはとても大切です。 ぜひ本書で情報セキュリティの全容をぜひ理解してください
章立ては以下のようになっています。
- Chapter1 セキュリティの基本
- Chapter2 セキュリティの確保に必要な基礎知識
- Chapter3 攻撃を検知・解析するための仕組み
- Chapter4 セキュリティを脅かす存在と攻撃の手口
- Chapter5 セキュリティを確保する技術
- Chapter6 ネットワークセキュリティ
- Chapter7 セキュリティ関連の法律・規約取り組み
約190ページの本で、その半分はイメージ図となっています。
本のタイトル、内容紹介、ページ数やそのおおよその構成からも分かる通り、
セキュリティをものすごく深掘りしたものではなく、
セキュリティに関する用語や各種攻撃方法、セキュリティ対策方法など概要を抑えるのにとても良い内容となっています。
基本的な内容から実運用に関連するような内容まで扱われていて、
図もわかりやすく、とにかくセキュリティに関する各種イメージを掴むのにとても良いです。
セキュリティという世界に深く入り込む前に全体像を一旦抑えるために読むというのが良いと思います。
言ってしまうと、この本の守備範囲は広く浅くということにはなってしまうので、
この本を読んだからといって具体的なセキュリティに関する監視や防御のシステム構成を設計したり構築するのは厳しいです。
しかし、その前提となるセキュリティとはそもそも何を考えなければいけないか、一般的にどういう攻撃があってどの対策すべきかといったところの知識を身に付けることが可能です。
セキュリティに関する深い知識を持つ方は全く読む必要はありませんが、そうでない方にとっては十分に読むに値する本だと思います。
セキュリティの知識を身につける最初の一歩として良いと思います。
内容が体系立っているので、手元にあると意外な場面で役に立ったりするかもしれません。