「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」 を読んでみました。
話題になってる本なんですかね?素直に面白かったです。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
この本、最初に以下のクイズが出題されます。
- 質問1:現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
- A 20%
- B 40%
- C 60%
- 質問2:世界で最も多くの人が住んでいるのはどこでしょう?
- A 低所得国
- B 中所得国
- C 高所得国
- 質問3:世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
- A 約2倍になった
- B あまり変わっていない
- C 半分になった
- 質問4:世界の平均寿命は現在およそ何歳でしょう?
- A 50歳
- B 60歳
- C 70歳
- 質問5:15歳未満の子供は、現在世界に20億人います。国連の予測によると2100年に子供の数は約何人になるでしょう?
- A 40億人
- B 30億人
- C 20億人
- 質問6:国連の予測によると、2100年には今より人口が40億人増えるとされています。人口が増える最も大きな理由は何でしょう?
- A 子供(15歳未満)が増えるから
- B 大人(15歳から74歳)が増えるから
- C 後期高齢者(75歳以上)が増えるから
- 質問7:自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したでしょう?
- A 2倍以上になった
- B あまり変わっていない
- C 半分以下になった
- 質問8:(図を伴うため省略します)
- 質問9:世界中の1歳児の中で、何らかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう?
- A 20%
- B 50%
- C 80%
- 質問10:世界中の30歳男性は、平均10年感の学校教育を受けています。同じ年の女性は何年間学校教育を受けているでしょう?
- A 9年
- B 6年
- C 3年
- 質問11:1996年には、トラとジャイアントパンダとクロサイはいずれも絶滅危惧種として指定されていました。この3つのうち当時よりも絶滅の危機に瀕している動物はいくつでしょう?
- A 2つ
- B 1つ
- C ゼロ
- 質問12:いくらかでも電気を使える人は、世界にどのくらいるでしょう?
- A 20%
- B 50%
- C 80%
- 質問13:グローバルな気候の専門家は、こらからの100年で地球の平均気温はどうなると考えているでしょう?
- A 暖かくなる
- B 変わらない
- C 寒くなる
ここでは、解答は書きませんが、これら質問は世界を取り巻く状況の変化にまつわる質問であって、
複雑な問題やひっかけ問題はひとつもありません。
2017年にオンラインで1万2千人に行った調査では、質問13以外の正解数は、平均で12問中2問という結果だったとのことです。
これは、チンパンジーに解かせる(ランダムに答えるので大よそ正解率33%で4問正解する)よりも低いということになります。
また、チンパンジーは3つの選択肢から不正解の選択肢2つを同じ確率で選ぶが、人間はよりドラマチックな選択肢を選んでしまう傾向にあるとのことです。
(私自身もやってみましたが、2問よりはまだ正解数多かったですが、それでも間違った解答をした問題多かったです。)
上記クイズの答えと詳細な説明も交えながら、人間がなぜ誤ったものの見方をしてしまうのかについて人間の本能を以下の10種類に分けて、それを抑止するための方法や事実(データ)にもとづいて物事を見るファクトフルネスを解説してくれています。
- 分断本能
- ネガティブ本能
- 直線本能
- 恐怖本能
- 過大視本能
- パターン化本能
- 宿題本能
- 単純化本能
- 犯人探し本能
- 焦り本能
書籍中に何度か似たような表現で記述されていましたが、以下の記述内容はとても重要なものであると自分自身は受け止めました。
「世界は変わり続けている、死ぬまでずっと知識と世界の見方をアップデートし続けなければならない」
色んな人に読んでほしい本です。