長期間修理されることのない割れた窓が1枚でもあると、ビルの住人に「投げやりな(ビルの状態など気にもかけないようになる)感覚」が植えつけられていきます。すると、次の窓が割れます。
さらに、ゴミが撒き散らかるようになります。落書きもされるようになります。
このようにして、たった1枚の割れた窓から建物全体に対する深刻な破損が起こり始めるます。 これが「割れ窓理論」です。
ソフトウェアの「割れた窓」、つまり「悪い設計」「間違った意志決定」「悪いコード」を放置してはいけません。
ソフトウェアをごく短期間で腐敗させることになります。
「割れた窓」が何枚かあるだけで、「残りのすべてのコードもガラクタなんだから、自分も適当に作業してしまえ」という考え方が忍び込みやすくなるのです。
「割れた窓」をそのままにせず、発見と同時にすべて修復します
逆にコードが清潔で美しく保たれている場合、開発者はそれを汚さないよう細心の注意を払うことになります。
コードを汚してしまう最初の人間にはなりたくないと思うからです。
(出典:「達人プログラマー」)

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