Windows 11 環境で、IE(Internet Explorer)のデスクトップアプリケーションを起動することは流石にできないと思ってました。
が、実は起動する手段が存在することを今さらながらに知りました。
一応自分のPCでも起動することができたので、それに関するメモです。
IEを起動するためのコマンド
IEはVBScript または PowerShell 等で起動することが可能です。
vbs の場合
以下の処理を書いた .vbs ファイルを用意して、それを実行することでIEが起動します。
CreateObject("InternetExplorer.Application").Visible=true
PowerShell
以下を PowerShell で実行するようにすればIEが起動します。
$app = New-Object -ComObject InternetExplorer.Application; $app.Visible = $true
上記だと 白紙ページを最初にIEで開きますが、例えば Googleを初期ページとして開きたい場合は以下のようにすればよいです。
$app = New-Object -ComObject InternetExplorer.Application; $app.Navigate("https://www.google.com/"); $app.Visible = $true
Edgeの設定
上記の方法でIEこそ起動しますが、MS Edgeの "Internet Explorerの互換性" の設定をしておかないと、IEで特定のWebページを開こうとするたびに Edge にリダイレクトされてしまいます。
それをさせずに、IEで直接 Webページを開くには以下設定を行います。
MS Edge のアドレスバーに edge://settings/defaultBrowser
を入れて開きます。
開いた設定ページにある「Internet Explorer に Microsoft Edge でサイトを開かせる」の設定値を "なし" に変更します。

これで Edge の設定はOKです。
IEの状態確認
■IEで適当なWebページを開いた状態

■IEのバージョン情報を開いた状態

■タスクマネージャーの状態(Internet Explorer が存在しています)

まとめとか
Windows 11 の環境でもまさかの IE を起動することができました。めでたしめでたし・・??
- 補足
- 起動した Internet Explorer をタスクバーにピン留めできますが、ピン留めしたIEのアイコンをクリックするとEdgeが立ち上がります。
- 本件は、2022年3月時点での情報です。今後この手段ではIEが起動しなくなる可能性があります。